ふたつのナマイーシカ(展示会)
今年で14回目となるテヘランでのじゅうたん展(ナマーシカ)を見に行きました。
テヘラン郊外の高級住宅街にある会場は国際見本市なども行われる、立派な
モノです。とはいっても東京ビックサイトのようなぎょうぎょうしさはありません。
近くには公園があり、休日には日ごろ慌しいテヘラニー達のかっこうのピクニック場所です。
このあたりは、イラン在住でいらっしゃるsaraさんの≪イランという国から≫にとても詳しく
載せられています。
今回はいわゆるペルシア絨毯ではなく、日本人のテイストにあうような敷物をさがすのが
ひとつの目的でした。
大型の展示ホールには目のくらむようなシルクの高級絨毯やギャッベとして知られる
カシュガイ族製といわれている(本来はザクロス山脈の遊牧民)カラフルな絨毯が溢れ
絨毯好きにとっては見飽きないイベントです。
ほとんどのブースを見終えて、最後に一番端っこの目立たない会場で、絨毯やキリムではない
面白いものを見つけました。
したたかそうな絨毯商のなかで、いかにも美大を出ましたというような若者が2人でやっている
ブースで、ポップなフエルトを見つけたのです。
パステル調や、黒基調というような自由な感覚のフエルトの敷物はとても新鮮に見えました。
フエルトをペルシア語で「ナマド」と呼びますが、これは英語のnomad の語源かも知れず
遊牧民にとったは欠かせない、原点のような敷物です。
これは日本の若者にうけるかも?
少しシャイなオーナーもとても感じか良かったです。
京都在住のフエルト作家ジョリー・ジョンソンさんのようなものもありました。
そのあと偶然に見つけたタブリーズというとで手仕事だけの展示会(ナマイーシカ)では
実際にフエルトを作製している現場もみることができました。