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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

タイマニ族の魅力=『融通無碍』?

いつだったか、タイマニ族の絨毯を見ながら話し込んでいた時、ある方が『融通無碍』という絶妙な表現をして下った。其の時はなんとなくああそんな感じかなあ~。
いい言葉だなという印象だったのだが、良く調べてみれば、広辞苑では、「一定の考え方にとらわれることなく、どんな事態にもとどこおりなく対応できる事。」とあらためてじっくりとその意味を味わってみると、まさタイマニ族の絨毯にはぴったりの表現であると思う。
アフガニスタンの国や人々、もっと広げていえば遊牧民全体に当てはまる言葉かもしれないと感じてきた・・・。
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この絨毯は色彩と全体の風合いからタイマニ族のモノと思うのだが、文様的には彼らの住む地域からはもう少し北部のチュルク系部族、トルクメン絨毯の文様の真似である。
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(M氏所有)ジュワル
この家紋のようなきりっとした文様が正真正銘のトルクメン族のジュワルギュルとも呼ばれる、大型の袋モノなどに良く使われる文様である。
良く見ると似ているが、タイマニのほうは一つ一つの形や細部がいい加減で、ゆる~い感じがする。トルクメンはやっぱり凄みがと切れ味がある。
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これも色彩とボーダー(周り縁)の模様から察すれば、トルクメンにかなり近いが感じだが、紛れもなくタイマニ族のものである。上のものと同様に薄れかかった朝焼けのような紫のいろが特徴である。

中央部分に8角形のギュルモチーフが五つ並んでいる。タイマニには珍しくかなりきっちりとした文様に見える。タイマニらしくないともいえるかもしれない・・・。
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(M氏所有)絨毯
これもアフガニスタン北部、トルクメニスタンやウズベキスタンにも近い地域タガァン周辺のトルクメン系エルサリ族によって織られた絨毯(上)にそっくりである。
トルクメンが色彩・文様とも大変に頑固に伝統を守り続けるのにたいして、どうしてここまでと思うほど、いい言葉で『融通無碍』、本当はちゃらんぽらん的なのがタイマニ的である。

ちなみにこのちゃらんぽらんはペルシア語のチャラング・ポラングから来ているらしいが、本当でしょうか???。

しかし、疲れたときなど、このいい加減さが、ホット気持ちを和ませてくれるのも事実である。
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by caffetribe | 2006-07-20 21:31 | 部族の絨毯について。