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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

パレスチナの刺繍

最近特に気になるのは、レバノン情勢である。国内のメディアではあまり伝わらない部分が、知り合いなどのブログによって非常に早く、正確に、ましてや日本語で読めるというのは本当にありがたい。
またそこから辿ると、さらに詳しい情報にも簡単にたどり着ける。
かといって現地の状況が好転するわけではないので、民間人の無事を祈るだけである。

毎日が雨がちで、気が滅入ることも多いが、とても気に入っている刺繍の布を紹介します。
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■これは数年前にアンティークのテキスタイルディーラーと物々交換で手に入れたものだが、確かこちらのものはインドに住むパルシィー教徒(拝火教)のサリーだった。ロンドンかどこかのアンティークショップで見つけたと聞いた記憶がある。
【アップ-1生命の木】
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なんといっても下地となっている木綿の生地の風合いと色が気に入っていた。おそらく手で紡いだ綿花を茜か何かの自然の植物で染めたものだろうが、深くても爽やかな赤い色だった。
【2ー人物】
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【2-裏側】
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■おそらく民族衣装を纏った女の人と見えるモチーフ。中学校で習ったクロスステッチで絵を表しているようだが、裏も表と同じように柄がはっきりとわかるのは、丁寧な手仕事の基本である。絨毯やキリムも美しいものは裏まで美しい!

中東地域のアラブ系の人々の手によるものではないかと、想像していたのだが、あるとき地域が特定できた。
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写真が小さくてわかりにくいが、これはパレスチナとレバノンの国境に近いガリラヤ地方の衣装の一部だが深みのある赤の色と、細かいクロスステッチが特徴のようである。
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1993年に新宿の文化服飾博物館で行われた、『パレスチナとヨルダンの民族衣装』図録にはそのあたりが大変に詳しく分類されている。レバノン国境からヨルダンを含めてた地域がいかに豊かな民族衣装で彩られた地域だあったのかこれでよくわかる。
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【図録より】
これも本当に美しい衣装だが、現在のエルサレムを含む『神の丘』を意味するRamallah地区のものである。『この名のとおりいかにこの地が豊かであったかを象徴している。快適な気候と遠く沿岸沿いのジャファ地区まで見渡せる景観から【避暑地の花嫁】の名でも知られいる。』【図録より引用】このラッマッラーがオリーブや果物などがなり、織物の生産ちとしても恵まれた地域であったのかがうかがい知れる・・・・。

今では慢性の硝煙の匂いと灰色の高い壁がそれらを消し去ってしまうのだろうか・・・。
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by caffetribe | 2006-07-24 17:18 | テキスタイルテキスト