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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

動物の飾りと紐 Camel Decolation (ラクダ飾り)1

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バルーチ族・ラクダの首飾り パイル(絨毯)羊毛製 婚礼用飾り

『機能より美しさが大事』遊牧民ならではの思いやりがたっぷり織り込まれた、ラクダ・ロバ・羊などの動物飾りと動物に荷物を積むための腹帯などの紐などを集めた展示会を企画しました。

■部族絨毯については、世界中の研究者が様々なカテゴリーに分類されている。
絨毯研究会の読む会で現在進行中のJon・Thompson氏の代表作『Carpet Magic』では生活環境から、オリエントの手織り絨毯がどのように進化し、西洋にどのように流入して行ったのかが彼なりの視点で、まとめられていて興味深い。
そのユニークな分類方法は、1.部族の絨毯 2.村の家内製手工業の絨毯 3.都市工房絨毯(いわゆるペルシア絨毯など) 4.宮廷用絨毯(スルタンやシャーのための絨毯)
表現が複雑で訳しにくい部分もあるが、Fさんなどと一緒に奮闘中でもある。
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表紙の写真(おそらくアフガニスタンのトルクメン族の少女)もそうであるが,全体に生活風景や、分類ごとの絨毯やキリムもどれもこれはとうなるものばかりで、写真を見るだけで十分に楽しめる本でもある。

その他にも。James Opie氏や数人のかなり専門的な研究書が出ているが、Jon・Thompson氏以外はいずれも部族ごとに分類して特長をまとめている。James Opie氏の本は文様についての解析が飛びぬけて詳しいと思うが・・・。

■そこで今回から、それらとは少し違う角度から部族じゅうたんやキリムを分類していきたい。
【その1】動物の飾りと紐。これは日本ではまったく実用的でない。
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ホラサーン地方(イラン)クルド族 羊の頭飾り。
初めて見たこの飾りが何のものだか解らずに、現地の友人に尋ねたところ『これは種馬ならぬ元気のいいオス種羊の頭に付けて目印にするもで、縁起のいいモノだ。』確かな情報かどうかあやしい気もするが、大きさからするとそうかもしれないと思った。15cmX13cm
以前展示会で『これってなにに使えばいいんですか?』と品の良よさそうな奥様に尋ねられ少し困った。まさかご主人の頭に付けるとモテモテになるかも?ともいえず。動物の頭の飾りですとお答えした。
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ウズベク族(アフガニスタン北部)ラクダの顔飾り。婚礼用のラクダ飾り。
■ウズベク・トルクメンなどのチュルク系部族は結婚式に大変こだわり、盛大な式をあげる。嫁入る道具もかなり見栄を張るようで、箪笥ならぬ、ジュワル(袋)ジャラー(袋)などの収納袋モノと衣装や刺繍布(スザニ)・絨毯などを大量に持参するようだ、もちろん嫁入りの乗り物はラクダと決まっている。なんとなく名古屋の結婚式に似ている。そうあちらから来たのかも?
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トルクメン族婚礼用ラクダ飾り。絹による刺繍とパッチワーク。ラクダの背中から首の部分に掛けるもの。
■どれもがここまでするかなあ、というすごい手仕事それも婚礼のためだけに作るようだ。
つづく・・・。
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by caffetribe | 2006-07-28 00:08 | 遊牧民の道具から