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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

ボテ文様(ペイズリー)の世界  その1

知人のブログを見ていたら、共通の文様が出ている事に気づいた。
ブログの面白さは、同時多発的に共通なことがアップされることがけっこうあって、それについて何かをコメント、投稿したり出来る事もそのひとつかな、と思う。
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インドネシア スマトラ島の絞り(プランギ) シルク

■欧米では、ペーズリー文様、西南アジアではボテもしくはブーダと呼ばれる文様である。ちなみに日本では勾玉文様という人もいるようだ。
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カシミール地方ショールの部分(シルクロード研究所所蔵) (松涛図録より)

■1993年~94年に渋谷の松涛美術館で行われた特別展『ペイズリー文様の展開』という展覧会は見事にこのボテ文様で飾られていた。メインはなんといってもカシミールショールの圧倒的な文様世界であり、その原産地であるインドのカシミール地方のショールの素晴らしいコレクションがすごい存在感で展示されていたと記憶している。
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ペルシア錦 フラグメント 〈松涛図録より〉最初は頭が垂れ下がっていなかったらしい。
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インド染織の女王、ムガール時代に砂漠のテント掛けとして用いられたという有名な花文様。〈松涛図録より〉
■ペイズリー文様が表現されるカシミールショールはカシミール地方の最高の技術と、素材(カシミア)と歴史的背景(ムガール朝)などの様々な要素とインドならではの職人世界が生んだ織物の最高傑作ののひとつであろう。ムガールについてはこちらのブログへ。
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カシミールショールの部分、カシミール地方〈松涛図録より〉
見事にバランスのとれた美しい造形である。
■知る人は知っている事実だが、産業革命はこのカシミールショールが原因で興ったという人もいるぐらいだ。
現在、我々の都市生活に欠かせない多くの機械製品。これらは、ヨーロッパで興った産業革命に端を発しその後の目覚しい進歩?によって現在に至っているといえるだろう。
この背景にヨーロッパ、特にフランスで起きたカシミールショールの爆発的な大ブレイクがあった事、そしてその織物技術の機械化(ジャガード織り機)がフランスのリヨン、イギリス、スコットランド地方のペーズリーで発展し、そえまで手仕事(職人的)で行われていた数々の技術が大量生産可能な機械化へと大きく転換していったようである。
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by caffetribe | 2006-08-08 20:05 | ボテ文様(ペイズリー)の系譜