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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

部族の来た道=日本人の来た道【北から来た】-1

【グレートジャーニー】を達成された、尊敬する医師でもある冒険家関野吉晴氏が、またもや素晴らしい旅をされ、それがテレビで見られるらしい。

人類がアフリカから誕生し、遥かかなたの南米大陸最南端のパタゴニアに辿りつく道を、すべて人力もしくは犬ぞりなどの動力で旅した、『偉大なる旅』に感動された方も多いと思う。
個人的にも、テレビ番組に釘付けで、最後にアフリカに到達した時は本当に感動した。すぐ次の日から行われたデパートの『グレート・ジャーニー展』には馳せ参じ、遠くからではあったが(凄い人の波で)関野さんの姿を拝見した。

■その関野さんがまたやってくれそうだ。以前にこのブログでも紹介した『日本人の来た3つの道』を同じ角度から、すべて人力での旅を再現してくれるというのである。

北・西・南の三方向から、日本人の先祖はやってきたと考えられている。
つい最近まで残っていた、先住部族の伝統とダイレクトに繋がる=シャーマニズムは北(縄文=アイヌ系、恐山のイタコ)、南黒潮に乗ってきた南方シャーマニズム(宮古島のユタなど)は、まさに部族の来た道と言えるだろう。

【北方文化のとの関連性】 
アイヌ民族の多様な文様の世界。
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共通するシベリア~中央アジアの渦巻きなどの共通文様。
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中央アジア、キルギス族テント内の飾り(馬の鞍かも?)
中央アジアまでは少し行き過ぎかもしれないが、極北アジアからシベリアそしてモンゴル北部から中央アジアには、シャーマニズムという、共通した世界観を持つ人々の繋がりに満ちている。
■シャーマンとは医師であり、祭司である。「シャーマン」という言葉自体シベリアで遊牧と狩猟を行うツングース語系のエヴェンキ族の「サマン」という言葉に由来しているらしい。
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金属片や鈴など装身具をみっちりと全身に身に着けたシベリアのシャーマン。
■シベリアやモンゴルでは鍛冶屋はシャーマンよりも力が強いと考えられているようだ。そういう意味もあってか、シャーマンの奇妙な衣装に取り付けられる、金属は鍛冶屋によって作られ、鍛冶屋とシャーマンとは兄弟のようなものと考えれれている。
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これもキルギス族の刺繍した帽子であるが、シャーマンが儀式用に被るものと共通点が多い。

シベリアのタイガとモンゴル高原が接合するバイカル湖周辺地域に生活する、ブリヤート・モンゴル族の間ではソ連邦崩壊後、彼らの社会に相当な勢いでシャーマンの数が増えているらしい。ソ連時代の激しい宗教的弾圧で、それまでの長い間続いてきた彼らの宗教的支えが消えつつあったこ頃とは比べもにならないほどのシャーマンが復活しているようなのだ。
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オロチョン族のシャーマン儀式 非常に派手な衣装もこの地域のシャーマンの特徴である。

■バイカル湖といえば松本秀雄氏の血液の分類による日本人のルーツ。最も日本人に近いのがシベリアの先住民(ウリチ・ナナイ・ブリヤート族など)が思い出される。
イラン東北地方のマシャドに住むイラニアンハザラ(モンゴル系)の友人サレヒが「俺達と日本人は兄弟である。大昔に東の方に歩いて言ったのが日本人で西の方に来たのが俺達だ。」とよく言っていた言葉を思い出す。
■いつかN・H・Kの番組「日本人の来た道」で石器時代にマンモスを追っていた先祖が、氷河期を向かえ寒さから生き残るためにマンモスを追いながらユーラシア大陸を東西に進み、その東方に進んだ人々の一部が日本人との関わりが深いと行っていた。
そうしてみると、じゅうたんの修理人のサレヒの言う事も結構正しいのかもしれないと思う。
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マシャドの絨毯修理人サレヒー(写真 Y.Fukuyama
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by caffetribe | 2006-08-12 20:08