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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

嫁入りしたバルーチキリム

先週は1年ぶりの盛岡での展示会に出かけていました。a0051903_1820967.jpg
そういえばちょうど1年ほどまえからこのブログを始め、盛岡を流れる北上川に上ってくる鮭のことを書いていました。

今年は例年になく、多くの鮭の遡上に出会い、すぐ目の前を大きな体をくゆらせて流れを上っていく姿を見ることが出来ました。
そんな時は展示会の成績もよく、今回は最も気に入っていたアンティークのバルーチソフレが青森のご夫婦の所へ嫁に行きました。

このソフレを手に入れるにには3年かかりました。

最初の年は、マシュハドに住むコレクターと知り合いなんとか彼のコレクション数点を手に入れることができました。
次の年に鍵のかかったコレクションケースの中身を見ることが出来、そこでこのソフレ(婚礼の宴会用と思われる)に出会ったのです。
他もモノとはまったく違うオーラを発するそのソフレは、織りの技術、素材の質、文様の面白さ、コンディションなどどれをとってもピカイチで、とても特別な祝いのために作られたのではないかと直感しました。しかしその時は価格もさることながらこちらに購入するというエネルギーがなくただ見るだけで満足という感じでした。
そして次の旅では、それがもしそこにあるのなら、欲しいという気持ちで出かけ、運良く再会し連れて帰ったのです。
しばらく手元にあったのですが、今回はなぜか展示用のモノをセレクトしている時にこのソフレが、何かを訴えているように表れそしてもっていったのでした。


気に入っていただいた方は、三内丸山遺跡のすぐ近くに住むという物静かなご夫妻です。

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ダブルインターロックの綴れ織・スマック織り・ヨコ糸紋織り・縫い取り織り・もじり織りなど多くの高度な平織り技法を使い、バルーチの伝統的な色彩で、典型的な文様を見事に織り出していました。婚礼用と思われるのは、糸の状態や色彩から相当古いモノと思えるのに、ほとんど傷みのない完璧な状態で、ごくまれに出してきて使用したのではないかと想像出来るからです。(文様と詳しい技法については後で紹介していきたいと思っています。)

遠くイランのホラサーン州のトルバテ=ヘイダリェ辺りからマシュハドを経由して長い旅をしてきたこのキリムは縄文時代のメッカといえる三内丸山の近くに落ち着いたのでしょうか・・・。
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by caffetribe | 2006-11-01 18:42 | 部族の絨毯について。