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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

大きいサイズのキリム展

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大きなサイズ(オリジナルサイズ)のキリム展を相模大野という所で行いました。
今回は地元で家具工房をやられているカーペントリーさと森さんとの共同企画でした。
『シンプルで温かみのある』がコンセプトの里森さんの家具といい雰囲気がだせました。
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11月7日で終了しましたが、この仕事を始めた頃に、日本の住宅事情などをまったく無視してただただ面白さにひかれて購入してしまった、フルサイズのキリムを中心にした展示を行いました。


20年ほど前はバブル時代の真っ盛りで、こちらも気に入れば購入してしまうという浮かれた気分であった事を思い起こす展示会でもありました。


しかし、重なる展示会の疲労からか風邪をこじらせてしまい、途中からまったく声がでなリ、熱も出て、咳が止まらずに、せっかくきていただいた方に満足な説明が出来ず申し訳なく思っています。
しばらく倉庫にしまいっっぱなしで、10年ぶりに広げたようなものもありましたがここ数年ではめっきり見ることの出来なくなったしまった、アフガンやイランの遊牧民のオリジナルキリムの大らかさにはあらためて感動(自己満足?)しました。
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これはアフガニスタンを代表するマイマナ地方の典型的なデザインのキリムです。
技法はスリットのある綴れ織で比較的柔らかい糸でゆったりと織られています。
サイズはヨコ220cmタテ425cmというオリジナルのキリムとしてはかなり大型です。アフガニスタン北西部を代表するキリムや絨毯の集積地であるマイマナに集まってきたウズベク系人々によって織られたものだと思いますが、気持ちが落ち着く暖色系の色彩と幾何学的な文様が見事にマッチした一枚だと思います。
しかし、こんな大きさ日本のどこに敷けるのでしょうか?15年以上持ち続けています。


a0051903_17182169.jpg 左はうえのキリムのボーダーの部分ですが、とても気に入っているモチーフです。
濃い色から、オレンジ、ピンク、ムラサキという茜系の濃淡とそれを引き立たせる黒の濃淡のある組み合わせが気に入っています。そしてそれらをさらに引き立たせる微妙な白の入り合・・・。

よくキリムは色だ!といわれますがアフガニスタン系のきりむはカラフルなアナトリアのキリムと比べて地味な印象を受けます。

しかしよくよくみれば、同系色のなかに微妙な色彩の変化を生かしそれらを補う色や対比する色でアクセントをつけています。とくに左うえに三つの輪を表した白い部分は何かの記号か部族に伝わる暗号のようにも見えてきます。このおきなキリム全体をとおしても白い部分はほんの僅かです。

マフマルバフ監督の撮ったイラン映画『ギャッベ』にも文様にこめられた織り手の特別な象徴としての意味が描かれていましたが、これにも織り手だけがわかる意味が込められているのかもしれません。



体調は最悪でしたが、これまでの展示会の大きな節目となる達成感のある展示が出来ました。
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by caffetribe | 2006-11-12 17:36 | 展示会あれこれ