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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

馬の座布団カバー

     時として遊牧民はこんなものまで絨毯を織んだ。と驚かされることがある。
      そのひとつがこの馬の鞍に掛ける座布団用の絨毯である。
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 これはアフガニスタン北部のトルクメン族のもので、通称スレイマンギュルと呼ばれるバランスのとれた部族の紋章のようなモチーフを真ん中にデンと織り込んでいる。

この『馬の鞍に掛ける座布団用の絨毯』の特徴は上の部分はまっすぐで下の方が丸く曲線を使うか角を斜めに八角形のした部分のようなフォルムをしている。

ものによってはフリンジを後で付けて馬の背にかかった時に、美しく垂れるように凝っているものもある。
     
もうひとつの特徴は、馬の鞍から滑り落ちないように、鞍の前方の突起部分
(名前がわからない)に引っ掛ける為に切り込みを入れてある。

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あまり、多くは見たことがないがそれぞれの部族がその部族の特徴を現す色彩や文様でこの50X50cmほどの座布団を完成させている。

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これはホラサーン地方のクルド族のもので、ピンク・紫・黄色・水色などの
比較的淡い色合いで構成され、部分的に濃紺を使うことで全体が引き締まっている。

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これは、大好きなタイマニ族のもので、タイマニらしいモチーフが織り込まれているが、これもタイマニらしく途中までで終わっていてユニークだ。

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これもおそらくタイマニ族のもの緩やかな色彩とシンプルなモチーフの繰り返しだが、タイマニらしい味わいを持っている。

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これはホラサーン地方のクルド族のものと思うが、良くわからない。
クルド族に四角に囲まれた花?様なモチーフの絨毯を見たことがある気がする。

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そしてこれは、トルクメン族のフエルト製の馬の座布団カバーだ。生成りのフエルト地のトルクメンらしいチューリップ(チルピイ)柄の刺繍が施されていて可愛らしい。

それにしても部族の人達は、どうしてこれでもかというほどに毛織物にこだわるのだろう。
移動生活という多くのものを所有できない生活環境のなか、ありとあらゆるものを自分たちの手で作り上げる。
  
特にこんな『馬の座布団カバー』のような売り物にはならないようなものを見ると愛らしくついつい欲しくなってしまうのだ。


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これは以前にも紹介したが、最もお気に入りのタイマニ族のフェルト製馬の座布団カバー。
      
この色彩のセンスとモチーフの可愛らしさにがTribal Rugの醍醐味だ。

ちなみに、この『馬の座布団カバー』をトルクメン絨毯コレクターのM氏は数十枚コレクションしている。      
いつか紹介してもらいたいと思っている。
      
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by caffetribe | 2007-09-13 19:28 | 遊牧民の道具から