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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

カテゴリ:テキスタイルテキスト( 8 )

昨年の夏に行われた、「美しい手仕事プロジェクト」からはや一年が経とうとしています。
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思えば色々なことがありましたが、多くの方々に参加して頂けたことを感謝しています。

今回はその「美しい手仕事プロジェクト」から、また一味違った方向へシフトしたいイベント『手仕事フェスタ=sui=』に参加します。
『手仕事フェスタ=sui=』15人を越えるたくさんの手仕事人が集まったお祭りです。
カンタありイカットあり、スザニあり、キリムあり、ギャッベあり、バルーチあり、中国家具・李朝家具あり
アンティーク家具あり、ウズベク陶器あり、苔アートありのなんでもありのイベントです。

まずは昨年に引き続いての登場は西ベンガル地方の刺し子「The Kanta」カンタ刺しです。
望月真理さんが福島いわき市から駆けつけてくれます。

昨年の復習なりますが。 『美しい手仕事プロジェクトより引用』

カンタとは・・・。

カンタには、サンスクリット語で「苦行者がはおっていたつぎはぎした布」という意味があります。
使い古され薄くなった木綿のサリーや腰布を再利用し、何枚も重ねて地布とし、これにサリーの端の色糸を使い繰り返し縫い合わせます。

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カンタの色と模様
使い古した木綿を使うため、地は白色です。その上に赤、藍、黒、黄色などを使います。
模様は基本的には融通無碍ですが、中央にロータス(蓮)を置き、その周りに動植物、ヒンドゥーの神々、幾何学模様など、平安な生活を願う吉祥文がよく描かれます。

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カンタからノクシカタへ
ベンガル地方に暮らす土着の女性たちの手による階層や宗教を超えた自由な手刺繍がカンタです。
一方、NGOなどの働きかけで、技術訓練を受けた農村女性が、売ることを目的として商品化されたカンタがノクシカタです。ノクシは絵を表します。

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望月真理が語るカンタの魅力
「カンタの魅力は自由勝手なところですね。その時ばったりというか、思いつくまま。曲がっていようが丸くしようが、三角にしようが上と下が違っていようが、即興で好きに刺している。西洋刺繍のように“こうあるべし”という決まりのない自由奔放な刺繍絵です」

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ワークショップはありませんが、29・30・31の三日間とも望月さんが会場入りして、上のようなコレクションを前にカンタについてのあれこれを語ってくれると思います。
カンタの技法については、もちろんですが、こうあるべきという考えにとらわれない柔軟な心がいかに大切かを
長年の経験からお話してくれることでしょう・・・。
手仕事とはなにか?どうしてこれほど心を打つのか、じっくりと経験して頂けると嬉しいです。

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また会場では、珍しい女性だけのユニット(沼沢ゆかりさん&石田詩織さん)による北インド音楽演奏や
インド舞踊&ヨーガなどの公演も行われます。

詳しくはこちらから手仕事フェスタSUI公式ブログ
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by caffetribe | 2009-05-20 22:57 | テキスタイルテキスト
  このクバ王国の布は非常に限られた地域であり日本からは遼に遠い場所にも関わらず、日本に縁が深い布のようである。

この布を最初に知ったのは、『マチスの秘密』という謎めいた展覧会で乃木坂アートホールで1992年に行われた。
サブタイトルは~「ザイール・クバ族の染織展」というもであった。
この展覧会はアメリカ在住の世界的なテキスタイル研究家、メアリーハント・カレンバーグ女史のキュレーションによるもので彼女が大変に興味深いエピソードを披露している。

『かつて宣教師がクバの王へ贈りものとしてオートバイを持参したが王はなんの関心も示さなかった。そこでオートバイを引き上げようと動かしたとき、王の眼が輝いた。タイヤの残した模様が、新しいパターンとして取り入れられることになった…。』
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この展覧会に出展された作品は私にとってこれまでの常識を根底から覆すような衝撃があった。大げさだが『魂を揺さぶられる』 何かがあったのだ。もちろんこの布達をコレクションしたマチスも同様であっただろう。  
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その後も新宿の民芸店の老舗『備後屋』の故俵氏の素晴らしい収集品やアフリカンアートを日本に紹介し、広めた東京KANKANの小川氏の紹介したアオキ・インターナショナルによるコレクションなど、世界的なクバ王国布コレクションを日本にいながらにして見ることが出来た。
 
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また、絨毯などについての日本語で書かれた専門書が皆無なのにこの地域や布の文様の意味するところ、または技法などについて大変に内容の深い2冊もの本が、出版されている。

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この『アフリカンデザイン』は何度読んでも素晴らしい内容で著者の渡部公三氏と福田明男氏は共にアフリカの専門家であり、渡部氏は文化人類学者の立場
から何度も現地でのフィールドワークの実体験から構築されたクバ王国の人々の精神性と布の繋がりがわかりやすく紹介されている。

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もう一冊は、テキスタイルの総合的な研究家で、特に織りの構造についてとても詳しい大阪芸大教授の井関和代女史による膨大な技術的考察がまとめられた
『アフリカの布』で、これも世界では例をみない専門書だ。
       
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    この2冊から解ることをこんご、少しずつ紹介して行きたいと思う。
        
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by caffetribe | 2008-02-24 13:32 | テキスタイルテキスト
  ひょんなことからアフリカ布が手に入った。コンゴ民主共和国(旧ザイール)のクバ王国
    ショワ族やブショング族のラフィアを素材にしたアップリケ、刺繍、パッチワーク、結びな    どの多彩な技法を駆使した美しい布達。
   
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 日本では『草ビロード』として、知る人ぞ知る布。

長い間の内戦が終わり、元のコンゴという国名に戻り、平和が期待される地域。

そんな地域で驚くほどのセンスを持つ布が織られていた。

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アフリカの大河のひとつコンゴ川の支流カサイ川とサンクル川に挟まれたクバ王国。そのあたりに住むショワ族・ブショング族は農作業がすむと木陰で男性たちが機に向かい布をおります。
女性たちは主に針を使って刺繍やアップリケを刺します。

   
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椰子科の植物ラフィアの若芽を柔らかくしごいて糸にし織り上がった布に草ビロードとして知られる独特な幾何学パターンを作り上げて行きます。

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このモチーフの面白さは圧倒的でクレーやマチスにも多大な影響を与えたといわれています。

不思議な縁で辿りついたこの100枚を越える布達を色々な角度からを少しづつ紹介して行きたいと思います。

 
        
    
  
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by caffetribe | 2008-02-20 17:12 | テキスタイルテキスト
カイタグを育んだダゲスタンという地域は東西(ヨーロッパとアジア)の中心であっただけでは無く、北方の遊牧系民族と南へ広がった文明を持つ定住民を繋ぐ中心でもあったようだ。

カスピ海沿岸の町デルベンドなどは城塞機能の高い『鉄の門』呼ばれていたようである。
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カスピ海を望むデルベンド 《文明の十字路・ダゲスタン》図録より

この地域の人々が多民族・多言語を持つことを以前に紹介したがカスピ海沿岸にはもともとモンゴル系を先祖に持つ人々(アヴァール人)山岳地域の山々にはコーカサス系の先祖を持つ人々(ダルギン人)などが住んでいるようだ。これは本当に一例で多くのイラン系、トルコ=
アゼリー系、アラブ系、ロシア系など、異民族達の侵入も紀元前からつい最近まで続いていたようである。

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クバチ村の家並み  《文明の十字路・ダゲスタン》図録より

カイタグという布の名前でだが、おそらくこのクバチ地域の近隣のカイタグ地区という地名から由来しているのではないだろうか。

2006年の統計では人口2800人ほどらしい。

このような歴史的な背景と例をみない地理的条件がダゲスタンの見事な手仕事を生み出してきたのかも知れない。

周り全てが海で山がちな日本と地理的に似ているのではなどと想像してみた。四方から常に異民族の進入という危機の有無の大きな違いはあるのだろうが・・・。

       
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『KAITAG』 刺繍布 sabanci 展示会より
これひとつの類型を表す市松模様入りのものである。山の深いところでされたような気配を感じる。荒唐無稽な感がある。

イスタンブールの展示会でみた47枚の 『KAITAG』 にはどれひとつとして同じものは無く、それぞれが個性的であったが写真などでゆっくり見直してみると、それぞれが幾つかの類型に分けられるのではないかなどという想像が膨らんできた。

それはもちろん無謀なことなのだろうがかつて進入してきた、モンゴル系の柔然が先祖という説のあるアヴァール人やコーカサス、イラン、トルコ系などそれぞれに多少の味わいの違いが有るのではと感じてきた。
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『KAITAG』 刺繍布 sabanci 展示会より         
これは中心にメダリオンとコーナーのあるペルシア系か?もちろんサファビ朝などの絨緞に影響を受けたのかもしれないが・・・。

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『KAITAG』 刺繍布 sabanci 展示会より 
これはなんとなく部族絨毯に通ずるいい加減な文様の配置。もしかしたらトルコ系遊牧民の影響か・・・?

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         『KAITAG』 刺繍布 sabanci 展示会より 
そして他の47枚とは少し違った表情のこのシンプルな一枚
技術的にも稚拙なように見えるがなかなか味わいが有る。
もしかしたらシンプル好みのモンゴル系の血を引くものか・・・?

TEXTILE=(テキストの語源?)から、本当に色々なことを知ることが出来る。

最初の2枚の写真は図録《文明の十字路・ダゲスタン》からの引用 杉村棟氏撮影
      
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by caffetribe | 2008-02-05 17:42 | テキスタイルテキスト
昨年4月にトルコのイスタンブールで行われた、ICOC『国際じゅうたん会議』は
数々の素晴らしい内容の展示の中が行われていた。なかでも今だに心に残る印象的な展示がコーカサス西部のダゲスタン地方の祭礼布『KAITAG』であった。

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イスタンブールからボスポラス海峡沿いに何本かの大きな橋を
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見ごたえのある展示を行っていた。

ひとつは以前に紹介した『IN PARAISE OF GOD』
題された、1500年~1750年という圧倒的な古さのアナトリア絨毯の展示であった。

この年代の絨毯がルーマニアのドラキュラ伝説で有名なトランシルベニア地方の教会にまとまった形で保存されそれらが極めて状態よく残ったいた。
京都の祇園祭りを彩る絨毯や布と同じように普段は使われずに大切にされて、残っていたというわけである。

前置きが長くなってしまったが、同時に開催されたダゲスタンの布は個人的に十数年憧れ続けた布であった。

雑誌『HALI』マガシンで紹介されたいたKAITAGをみつけ、一目ぼれし国立などの展示会のD.M.として真似させていただいていたのだ。

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  今回の『KAITAG』の展示は、1993年のHALIマガジンに掲載されたRobert Chenciner氏のコレクションが多数含まれていた。全部で47枚の圧倒的な『KAITAG』を、人のほとんどいない会場で落ち着いて見ることが出来たことは驚くべき偶然の幸運であった。
      
奇しくも会場にいたのは一組で、現在の雑誌『HALI』マガシンの編集長Daniel Shaffer氏であった。

さてダゲスタンとはどんなところであろうか?
これも偶然のなせる業か、なんと1992年に渋谷の松涛美術館において このマニアにはたまらないダゲスタンの展示が行われていたのだ・・・。

    
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当時大阪の民族学博物館の教授として活躍されていた、杉村棟氏企画による本格的な展示内容と地域や歴史、民族、技術などの解説がまとめられた図録は今でも大変に貴重な資料となっている。

    
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地理的には東にはカスピ海のある低地、中央から西は4000mを越える山々のそびえるコーカサス山脈がそびえている。
回りからを閉ざされた山岳地帯にひっそりと残る、山村が峠や深い谷を隔てて点在するという、非常に特殊な自然条件なため、つい最近ま外国人が訪れることがなく、彼ら独自の文化が守られきたところといえるのかも知れない。

同時に彼らは多くの民族に分かれているらしい。30を越える言語がそれぞれの民族にあり、研究者の間では『言葉の森』・『言葉の山』と称されているようだ。
 
図録の表紙にある民族衣装の見事さで、彼らの手仕事のすごさが推測されるが実際に、民族衣装・フエルト・絨毯・キリム・刺繍『KAITAG』・金属工芸・陶器・木工芸などありとあらゆ工芸品がどれも高いレベルで続いてきたようだ。
その中のアヴァール人達の織るキリムや絨毯はどれも素晴らしく世界中でも圧倒的な評価を得ている。

    
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               KAITAG 刺繍 ダゲスタン北部

次回からこの『KAITAG』がどのように使われ、どのような意味をもつのか少しずつ辿ってみたいと思っている。
     

     

      
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by caffetribe | 2008-01-31 18:33 | テキスタイルテキスト
最近特に気になるのは、レバノン情勢である。国内のメディアではあまり伝わらない部分が、知り合いなどのブログによって非常に早く、正確に、ましてや日本語で読めるというのは本当にありがたい。
またそこから辿ると、さらに詳しい情報にも簡単にたどり着ける。
かといって現地の状況が好転するわけではないので、民間人の無事を祈るだけである。

毎日が雨がちで、気が滅入ることも多いが、とても気に入っている刺繍の布を紹介します。
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■これは数年前にアンティークのテキスタイルディーラーと物々交換で手に入れたものだが、確かこちらのものはインドに住むパルシィー教徒(拝火教)のサリーだった。ロンドンかどこかのアンティークショップで見つけたと聞いた記憶がある。
【アップ-1生命の木】
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なんといっても下地となっている木綿の生地の風合いと色が気に入っていた。おそらく手で紡いだ綿花を茜か何かの自然の植物で染めたものだろうが、深くても爽やかな赤い色だった。
【2ー人物】
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【2-裏側】
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■おそらく民族衣装を纏った女の人と見えるモチーフ。中学校で習ったクロスステッチで絵を表しているようだが、裏も表と同じように柄がはっきりとわかるのは、丁寧な手仕事の基本である。絨毯やキリムも美しいものは裏まで美しい!

中東地域のアラブ系の人々の手によるものではないかと、想像していたのだが、あるとき地域が特定できた。
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写真が小さくてわかりにくいが、これはパレスチナとレバノンの国境に近いガリラヤ地方の衣装の一部だが深みのある赤の色と、細かいクロスステッチが特徴のようである。
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1993年に新宿の文化服飾博物館で行われた、『パレスチナとヨルダンの民族衣装』図録にはそのあたりが大変に詳しく分類されている。レバノン国境からヨルダンを含めてた地域がいかに豊かな民族衣装で彩られた地域だあったのかこれでよくわかる。
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【図録より】
これも本当に美しい衣装だが、現在のエルサレムを含む『神の丘』を意味するRamallah地区のものである。『この名のとおりいかにこの地が豊かであったかを象徴している。快適な気候と遠く沿岸沿いのジャファ地区まで見渡せる景観から【避暑地の花嫁】の名でも知られいる。』【図録より引用】このラッマッラーがオリーブや果物などがなり、織物の生産ちとしても恵まれた地域であったのかがうかがい知れる・・・・。

今では慢性の硝煙の匂いと灰色の高い壁がそれらを消し去ってしまうのだろうか・・・。
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by caffetribe | 2006-07-24 17:18 | テキスタイルテキスト
今回の展示で多くのことを学びました。
展示する前は、イラクの刺繍であるということしかわからず数少ない資料から、クルド族のものではないか?いやイラクの南部(サマーワ)周辺のものではないか?という程度しか理解していませんでした。
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展示を始める3日ほど前に偶然にインターネットでEdward L.Ochsenschlgerというニューヨークのブルックリン大学の民族考古学者の記事を見つけました。彼の著書『Irag`s Marsh Arabs in the Garden of Eden』にはこのイラク刺繍をする女性が表紙になっていて、この沼地に生活するアラブ系部族による刺繍ということが解ったのです。この本はまだ取り寄せていませんが、Edward L.Ochsenschlger氏が1968年から1990年にかけて、調査を繰り返しこの地域が人類の歴史上最古の文明を持つシュメール人と関わりが深く、1970年代まで、5000年まえとほぼ同じような生活を続けてきた『Marsh Arbs』=泥地に住むアラブ人という独特な生活環境に適応した人々『部族』の存在を明らかにしているのです。

●沼地の多様な生態系のため、水鳥や魚など砂漠の遊牧民とは違う文様が見られる。
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●イスラムの以前、メソポタミア文明の影響設けている?人物などのモチーフ
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●動物などのモチーフもデフォルメされて、アート性が高い。
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また刺繍という技法なので、曲線などが自由に表現できるのでユニークなモチーフが多く一枚一枚のなかに、非常に多くのメッセージがこめられているように感じました。
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裏面を見るのもすごく面白く、すっかりこの刺繍布にハマってしまいました。
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早速シュメールについての資料も購入し、今後ゆっくりと時間をかけてこの世界を辿って生きたいと思っています。
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by caffetribe | 2006-04-21 17:38 | テキスタイルテキスト
展示会中の船橋で、アフガニスタンの刺繍に関わる方と出会いました。
ご主人は友禅の職人(作家)さんで日本を含めた世界の染織品に造詣が深く、お話しするなかで色々なことを教えていただきました。奥様は長年刺繍をされてこられ、最近は刺繍を通じてアフガニスタンの文化などを紹介されています。教え子の学生さん達を指導して、パシュトゥーン族風の小物入れ等を製作されていらっしゃいますが、とても面白いモノに仕上がっていました。絨毯も素晴らしいですがアフガンは刺繍も素晴らしいのです。

▲刺繍は世界各地に見られ、もちろん中国や日本刺繍も見事ですがやはり、部族的な刺繍に惹かれます。縄文人の末裔といわれるアイヌの刺繍は日本人の魂のふるさとのように思いす。
また、その流れを汲むのか東北にも最近まで美しい手仕事の刺繍や刺し子がありました。
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▲津軽こぎん刺しの部分
津軽地方にもこぎんとして知られる刺し子がありますが、これは貧しく厳しかった津軽地方の人々が布の補強をかねて、丹念に刺したものだといわれています。
となりの南部地方にも菱刺しと呼ばれるカラフルな刺し子があり、これはまるでラオスや遊牧民のジジム織りのような雰囲気でもあります。



アイヌから樺太~シベリアにかけても面白い刺繍の世界が広がっていますが、これが中央アジアで満開に花開きます。スザニとして知られるウズベクの刺繍です。

▲ウズベクの刺繍(スザニ)タシケント
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このスザニは手紡ぎの木綿地(白地)が見えないほど前面に刺繍してあります。まさに刺繍の女王といえるでしょう。このタシケントのものは赤い色と大胆な丸い模様が特徴ですが、木綿の白地に一面に花が咲いたような、シャフリシャブスやヌラタ、ブハラなどの刺繍も見事です。
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▲シャフリシャブススザニ(部分)
また、部族系ではラカイと呼ばれる遊牧民のモノもユニークです。
▲ラカイ族の刺繍(袋もの)
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▲ラカイ族の羊毛地の刺繍テント飾り
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a0051903_1784610.jpgこの他にもアフガニスタンでは、各部族が特徴ある刺繍で、衣装、布団掛け、袱紗、財布、帽子靴など等生活のあらゆる道具に刺繍を施しています。

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このほか数え切れない刺繍の世界があります。 今後少しずつ紹介していきたいと思います。


▲今一番のお気に入りはイラクのエレイシュ(テント内の掛け布)です。
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刺繍に関しては、海さん館長の刺繍博物館がお勧めです。世界のあらゆる刺繍が集まっています。その他刺繍に関する色々な情報も得られます。
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by caffetribe | 2006-02-16 17:23 | テキスタイルテキスト