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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

<   2008年 02月 ( 8 )   > この月の画像一覧

 イランの大規模な絨毯展示会で大掛かりな天然染料のデモンストレーションが行われたり、草木染をブランドイメージとして売り出す工房などここ数年は草木染(天然染料)の復興が大げさに言えば運動のようにして興っている。

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その理由のひとつは、欧米などの絨毯研究者が化学染料一辺倒になってしまった手織り絨毯市場にたいして、多くの研究書や学会などでその現状を憂い、天然染料への回帰を訴えたとたということがあげられるだろう。
       
ただし、皮肉なことにその化学染料を発見したのはイギリス人でその後この染料を売り出すために、多くの企業がトルコ~イランなどの手織り絨毯産業に目をつけ大々的な営業活動を行った事にあるのだが・・・。

 そしてもうひとつは草木染の絨毯のほうが『売れる。』という空気になって行ったからではないだろうか?

これには幾つかの大きなプロジェクトが関係しているようだ。その立役者がドイツ人化学者で絨毯研究家のHarald Böhmer氏であり絨毯やキリムの染料に関して語る際に、彼の存在を忘れられない。
        
まさに『Life Is Color』とはこの人のことである。

若い頃から化学者として最先端であったドイツの染料研究の知識と実験というキャリアを持って、アナトリアの遊牧民のフィールドワークを積み重ねそれまで記録されていなかった部族の鉱物、虫などから染料として使われるモノとその方法に関する膨大な情報を集めそれを分析し本にまとめた。

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この『KOEKBOYA』というのはトルコ語で天然染料を意味するようだ。
この本には、トルコの遊牧民の染料や染色方法を中心に世界各地に広がる先住民や土着文化のに伝わる染料とその方法が網羅されている。
 
 尊敬するBöhmer先生に昨年のICOCイスタンブールでお会いすることが
出来たのだが、フィールドワークの積み重ねで日焼けした風貌は知らない人がみたら何処から見てもドイツ人には見えない、遊牧民であった。

幸運なことにBöhmer先生ご本人からこの本を譲っていただいた。
(もちろん直筆のサイン入り)ほとんど追っかけ状態・・・。
おまけに70トルコリラという値段と仰せられたのだが、お渡しした100リラ札の御つりがなくなんと50リラ札を下さった。ラッキー!

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内容についてはいずれゆっくりご紹介したいのだが、これは世界的にも最も贅沢で稀少な染料と言われている、貝紫である。

この貝の中の卵巣(もとはクリーム色)の一部が空気に触れると紫色に変化するたいへんに珍しい染料である。

 トルコ~インドが中心であるがインドネシアや中国奥地など世界中の天然染料が化学式と共に掲載されている。
      
Böhmer師は同時にイスタンブールのマルマラ大学で教鞭をとり、次世代の研究者や草木染の後継者をたくさん世に排出している。
また世界的に草木染絨毯の復興を訴えるきっかけとなった『DOBAG』 Dogal Boya Arastirma Gelistirme
天然染料の調査と開発のためのプロジェクトを立ち上げ草木染絨毯の素晴らしさを世に広めたのである。

まあこの『DOBAG』プロジェクトには賛否両論あるのだが、これによって皮肉にもドイツ製の高性能なクロム染料の浸透に少しだけブレーキがかかったといえるかも知れない。

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奇しくも、TOPHANE宮殿で展示されていたアンティークの素晴らしい草木染の絨毯の前でHarald Böhmer氏に再会したのだが、天然染料だけでは考えられない、この目の覚めるような色を出した昔の人々の手仕事に思いを馳せる感慨深い体験であった。
      
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by caffetribe | 2008-02-29 18:47 | Life is color
旅と絨毯とアフガニスタンのFさんから『それは本当に「天然染料」なの』という問いかけがあった。確かに幾つかのサイトでは天然の染料で染めらたものであることを強調しているようである。

イラン映画で『GABBEH』というカシュガイ族の女性と絨毯が主役の映画があった。映画の内容は族長の男親に他部族との結婚を反対されたカシュガイ族の娘がその思いを絨毯に織り込む。その絨毯に現れた文様は彼女の人生そのものである。そして最後は男と駆け落ちして、親父がそれを銃をもって追いかける。というような内容であった。
         
そこに登場する中年のおじさんが水辺で女性と恋に落ちるのだが、準主役と もいえるそのおじさんはアッバス・サイヤヒーさんという絨毯の染め師であった。学校の先生役で登場するのだが、彼が黒板の前で様々な色をおしえてくれる。
        
そして彼が『Life is color』と確か言ったように記憶している。

その時、これはすごい言葉だと思った。

数年後、テヘランの絨毯展示会で彼と偶然に会うことがあった。

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ナマイシカーテヘランの大規模な絨毯展で草木染のブースを 出展していたのであった。

様々な天然染料の素材を並べている。茜(ロナス)=赤、ザクロ(アナール)=黄色右奥の緑色のものは、胡桃の果肉(ギャルドゥ)=茶~黒など等・・・。

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これはそれらの天然染料を使いやすいようにパウダー状にして紹介もちろん販売もしていた。

これは5年ほど前で有るが、この頃からイランでも草木染に対する関心が戻ってきた頃である。

その翌年は大々的に草木染を紹介するイベントが野外の大会場でも行われている。

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これは大変に興味深いパフォーマンスで、サイヤヒー氏と彼の弟さんが責任者として様々な染料を違った媒染剤(明礬・アルミ・鉄など)で染めるとどのような違いになるかを丁寧に試し、その場でも実践し興味の有る人には詳しく教えてくれるというものであった。

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サイヤヒー氏はとても丁寧で、ペルシア語であったが素晴らしい草木染に関する貴重な資料もいただいた。(読んでいないが・・・)

 このようなことは、これまでの常識では考えられない画期的なことである。というのは本来、染め屋さんの技術というものは門外不出の秘密であり日本においてもどの植物からどの媒染剤を使えばどのような色になるのかというのは決して教えてはいけなかったからである。
        
(実は父方の実家は、2代前まで染め屋だったらしい。)

日本では高崎に住む山崎一家がこの因習を打ち壊し秘伝を公開し『草木染』という言葉を日本で定着させたようであるが・・・。

全ての情報がオープンになりつつあるネット時代の今のさきがけのような 事だが、当時は外の染め屋から大顰蹙をかってしまったようである・・・。

何故、イランでもこのようなことが始まったのか?これには幾つかの理由が有るようだ・・・。
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by caffetribe | 2008-02-28 19:03 | Life is color
  このクバ王国の布は非常に限られた地域であり日本からは遼に遠い場所にも関わらず、日本に縁が深い布のようである。

この布を最初に知ったのは、『マチスの秘密』という謎めいた展覧会で乃木坂アートホールで1992年に行われた。
サブタイトルは~「ザイール・クバ族の染織展」というもであった。
この展覧会はアメリカ在住の世界的なテキスタイル研究家、メアリーハント・カレンバーグ女史のキュレーションによるもので彼女が大変に興味深いエピソードを披露している。

『かつて宣教師がクバの王へ贈りものとしてオートバイを持参したが王はなんの関心も示さなかった。そこでオートバイを引き上げようと動かしたとき、王の眼が輝いた。タイヤの残した模様が、新しいパターンとして取り入れられることになった…。』
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この展覧会に出展された作品は私にとってこれまでの常識を根底から覆すような衝撃があった。大げさだが『魂を揺さぶられる』 何かがあったのだ。もちろんこの布達をコレクションしたマチスも同様であっただろう。  
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その後も新宿の民芸店の老舗『備後屋』の故俵氏の素晴らしい収集品やアフリカンアートを日本に紹介し、広めた東京KANKANの小川氏の紹介したアオキ・インターナショナルによるコレクションなど、世界的なクバ王国布コレクションを日本にいながらにして見ることが出来た。
 
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また、絨毯などについての日本語で書かれた専門書が皆無なのにこの地域や布の文様の意味するところ、または技法などについて大変に内容の深い2冊もの本が、出版されている。

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この『アフリカンデザイン』は何度読んでも素晴らしい内容で著者の渡部公三氏と福田明男氏は共にアフリカの専門家であり、渡部氏は文化人類学者の立場
から何度も現地でのフィールドワークの実体験から構築されたクバ王国の人々の精神性と布の繋がりがわかりやすく紹介されている。

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もう一冊は、テキスタイルの総合的な研究家で、特に織りの構造についてとても詳しい大阪芸大教授の井関和代女史による膨大な技術的考察がまとめられた
『アフリカの布』で、これも世界では例をみない専門書だ。
       
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    この2冊から解ることをこんご、少しずつ紹介して行きたいと思う。
        
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by caffetribe | 2008-02-24 13:32 | テキスタイルテキスト
  ひょんなことからアフリカ布が手に入った。コンゴ民主共和国(旧ザイール)のクバ王国
    ショワ族やブショング族のラフィアを素材にしたアップリケ、刺繍、パッチワーク、結びな    どの多彩な技法を駆使した美しい布達。
   
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 日本では『草ビロード』として、知る人ぞ知る布。

長い間の内戦が終わり、元のコンゴという国名に戻り、平和が期待される地域。

そんな地域で驚くほどのセンスを持つ布が織られていた。

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アフリカの大河のひとつコンゴ川の支流カサイ川とサンクル川に挟まれたクバ王国。そのあたりに住むショワ族・ブショング族は農作業がすむと木陰で男性たちが機に向かい布をおります。
女性たちは主に針を使って刺繍やアップリケを刺します。

   
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椰子科の植物ラフィアの若芽を柔らかくしごいて糸にし織り上がった布に草ビロードとして知られる独特な幾何学パターンを作り上げて行きます。

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このモチーフの面白さは圧倒的でクレーやマチスにも多大な影響を与えたといわれています。

不思議な縁で辿りついたこの100枚を越える布達を色々な角度からを少しづつ紹介して行きたいと思います。

 
        
    
  
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by caffetribe | 2008-02-20 17:12 | テキスタイルテキスト
今さら、どうしたしたのと思われるかもしれないが、原点に戻りキリムや
絨毯を織ってきた部族の違いをもう一度整理してみようかと思う。

 どのように分類すればよいか、いつも迷うのだが一番解りやすいのは
地域別。西の方から東の方に向かって見てみよう。

さて、ここで困ったのは、遊牧系の部族は常に移動を繰り返してきたということだ。であるから,ある時代には、西方に位置していてもいきなり東方に移動を続け、いつしかかなり東方に位置してしまうバルーチ~バローチ族とか・・・?

中央アジアから東方にいたのに、西方へ大移動し、そこに歴史的なチュルク系王朝を打ち立ててしまうとか?地域的分類など意味の無いのが遊牧民の本質といえるのかもしれない。

学術的には、その部族の母語となる言語を基に、トルコ語系とかペルシア語(クルド語系)とかアラビア語系などを基礎に分類する方法も有るようだ。

しかしここでは、独断と偏見で好きな部族から順番に紹介して行こうと思う。

1.何といってもタイマニ族!
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有る方がこのタイマニ族を「融通無碍」と評価していらしたが、まさにそのとおり。
まったくとらえどころが無く、自由気まま、神出鬼没、天真爛漫・・・・。
ともかくいい加減なゆる~い感じがたまらなくツボにはまる。

 
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この絨毯は2枚別々に織られたものを後でくっつけて幅広の敷物にしたと思われる。ところが右半分の織り始めの部分がとても不思議。 
見るからに下手な織り技術、そして模様もチャランポラン。
まるで幼稚園児が入学したばかりで書いた絵のよう。それに対して左側はこアンテナ付モニターのよな不可思議なモチーフがかなりキッチリト揃っている。

 最近の幼稚園では子供の絵を展示するとき、入園したばかりと一年後に描いた絵を上下に並べて、「こんなに上手に描けるようになりましたあ~。」というような見せ方をしてくれる。

これは個人的な想像に過ぎないが、この絨毯には織り手の成長が見て取れる。

不揃いだったモチーフがすこしづつ形を成していき、完成形に近づいていく
試行錯誤を繰り返しながら、次第に完成されたモチーフが出来てゆく。
それが一枚に絨毯から見て取れる。

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しかしこれはあくまでも想像であり、本当のところは「織り手のみぞ知る」
     
ただし、この絨毯を見る人の感受性と想像力を刺激することは間違いない。

ネット上のニュースで「インターネットユーザーの品格」という面白い記事があったがライターさんはその品格を保つには、「感受性と想像力」が必要であると書いてあった。

心のために大切なもの。

それが絨毯の本質だとあらためて思う。

あえて、ここでもう一度部族絨毯の分類試みてみようと思う。

タイマニ族や『KAITAG』のようにまったく伝統にとらわれずに融通無碍に
文様や色彩を表現してしまう系統。方やトルクメンに代表される、頑なに自分達の色彩や文様にこだわる部族。
      
このこだわりの『有無』を基準に分類してみようか思う。    
     
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by caffetribe | 2008-02-12 16:24 | 部族の絨毯について。
     しばらく前のトルクメン絨毯に関してのICOC(国際絨毯会議)のアカデミック
     セッションの続きである。

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      『川沿いのトルクメン族』 (アムダリア川中流域の部族のモザイクについて。)
      中央アジアのアムダリア川流域のトルクメン族の織物について、これまで
      『エルサリ族』もしくは*『ベシール族』として間違って言及されてきた絨毯に
      焦点をあて、100枚を超える絨毯の資料の中から、均一でなくモザイクの
     ような多様性のあるこの地域の絨毯世界に新しい分類を加えた画期的な報告
     会がであった。

a0051903_19234653.jpgこの地域の地理や民俗に詳しいPeter氏によるアムダリア川中流域の地域的説明の後で、世界有数のトルクメン絨毯コレクターでもあるElick氏の袋もの(トルバおよびジュワルなど)コレクションの写真を見ながらの大変に中身の濃いレクチャーであった。
まずは、彼らのいうこの地域『Lebab トルクメン』の典型的な絨毯のモチーフを7つに分類していた。
1.トルクメンの伝統的なモチーフ(ウエスタン・クラシック)

2.クラシックモチーフを川沿いトルクメンが改良したもの

3.『空飛ぶガチョウ』のモチーフ。

4.格子状のモチーフ。

5.ミナカリ文様など見られるペルシア絨毯などから影響を受けたモチーフ。

6.花・植物・ボテ(ペーズリー)などのモチーフ。

7.東洋(中国など)からの影響を受けたモチーフ。
      

      この分類については、かなり議論もあるようだが、Elick氏のコレクションには
      確かにこのような文様の絨毯類が見られた。これまでに見たことのあるものから
      初めて見るものまで幅広かった。


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会場で行われたプロジェクターによる映像が写真に上手に取れなく、また処理もわるいので
お見苦しいのですが、どの袋物(トルバやジュワル)がどの分類にあたるのか?

かなりマニアックな世界でした・・・。
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by caffetribe | 2008-02-08 19:28 | 部族の絨毯について。
カイタグを育んだダゲスタンという地域は東西(ヨーロッパとアジア)の中心であっただけでは無く、北方の遊牧系民族と南へ広がった文明を持つ定住民を繋ぐ中心でもあったようだ。

カスピ海沿岸の町デルベンドなどは城塞機能の高い『鉄の門』呼ばれていたようである。
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カスピ海を望むデルベンド 《文明の十字路・ダゲスタン》図録より

この地域の人々が多民族・多言語を持つことを以前に紹介したがカスピ海沿岸にはもともとモンゴル系を先祖に持つ人々(アヴァール人)山岳地域の山々にはコーカサス系の先祖を持つ人々(ダルギン人)などが住んでいるようだ。これは本当に一例で多くのイラン系、トルコ=
アゼリー系、アラブ系、ロシア系など、異民族達の侵入も紀元前からつい最近まで続いていたようである。

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クバチ村の家並み  《文明の十字路・ダゲスタン》図録より

カイタグという布の名前でだが、おそらくこのクバチ地域の近隣のカイタグ地区という地名から由来しているのではないだろうか。

2006年の統計では人口2800人ほどらしい。

このような歴史的な背景と例をみない地理的条件がダゲスタンの見事な手仕事を生み出してきたのかも知れない。

周り全てが海で山がちな日本と地理的に似ているのではなどと想像してみた。四方から常に異民族の進入という危機の有無の大きな違いはあるのだろうが・・・。

       
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『KAITAG』 刺繍布 sabanci 展示会より
これひとつの類型を表す市松模様入りのものである。山の深いところでされたような気配を感じる。荒唐無稽な感がある。

イスタンブールの展示会でみた47枚の 『KAITAG』 にはどれひとつとして同じものは無く、それぞれが個性的であったが写真などでゆっくり見直してみると、それぞれが幾つかの類型に分けられるのではないかなどという想像が膨らんできた。

それはもちろん無謀なことなのだろうがかつて進入してきた、モンゴル系の柔然が先祖という説のあるアヴァール人やコーカサス、イラン、トルコ系などそれぞれに多少の味わいの違いが有るのではと感じてきた。
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『KAITAG』 刺繍布 sabanci 展示会より         
これは中心にメダリオンとコーナーのあるペルシア系か?もちろんサファビ朝などの絨緞に影響を受けたのかもしれないが・・・。

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『KAITAG』 刺繍布 sabanci 展示会より 
これはなんとなく部族絨毯に通ずるいい加減な文様の配置。もしかしたらトルコ系遊牧民の影響か・・・?

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         『KAITAG』 刺繍布 sabanci 展示会より 
そして他の47枚とは少し違った表情のこのシンプルな一枚
技術的にも稚拙なように見えるがなかなか味わいが有る。
もしかしたらシンプル好みのモンゴル系の血を引くものか・・・?

TEXTILE=(テキストの語源?)から、本当に色々なことを知ることが出来る。

最初の2枚の写真は図録《文明の十字路・ダゲスタン》からの引用 杉村棟氏撮影
      
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by caffetribe | 2008-02-05 17:42 | テキスタイルテキスト
昨年ネットで探していた古い展覧会の図録を見つけ注文し代金を振り込んだのだが、そのあと、「申しわけないがその図録はもうなくお金はお返しします」というメールが届いた。

 探していたのは以前に紹介した故松島きよえさんの松涛美術館で行われた「中近東の染織」という部族のキリムや袋物などが、初めて日本で紹介された貴重な展覧会の図録であった。

同時にネットで見つけたのが「東洋の絨緞」という本で、作者はプレーベン・リーベトロウというおそらくデンマーク人の書いた本であった。
          
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1964年というと44年も前に大阪国際書房というところから津田寅之助さんの翻訳で出版されている。雰囲気からして相当マニアックな感じであるが一部のページの上部が切れていなくおそらく新品で入手できた。

当時の価格で¥1500はきっと高価だったに違いない。150ページほどで、一気に読んでしまったが大変によくまとまった入門書で、是非ともこんな本が、今手に入ればと思う。

中でも初めて知った豆知識として、「新雪の上に絨緞を広げる。 裏を上にして注意深くパタパタたたく。そうするとパイルが雪の中に埋まる。すっかり叩き終わったらこれを持ち上げて雪を振り落とす。汚れがひどければこれを繰り返す。」

北欧ならではの良いアイデアだと目からうろこ・・・。
昨日は東京も久しぶりの雪景色。
今日は一転してとてもよいお天気。

東京の汚れが少し綺麗になった気がしたのだが・・・。
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by caffetribe | 2008-02-04 18:45 | おすすめの本