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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

サドルバックのとめ口

サドルバック展のあと、都筑区のハウスクエア横浜でモデルハウスを使って実際の暮らしの中に絨毯やキリムを飾り付けた展示をしています。『暮らしの中に、オアシスを』~キリム オン 坐 フロア~というタイトルでリビング・ダイニング・和室・玄関ホールなどに布やキリムをしつらえて具体的な雰囲気を味わってもらっています。これが実に楽しく、いい感じになっていて、あらためて遊牧民の感性と精神性の高さに気づいています。
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これは玄関に食事用に使うナン包み(ソフレ)を置いてみた所、玄関というより和みの空間となりました。

【サドルバックのとめ口考】

5月の中旬まで行っていたサドルバック展で、来ていただいた方に受けていたのは、サドルバックの開口部分の止め方です。これは以前から「こうしてとめるんですよ。」とやってみると多くの人が「ふ~ん!」と関心の眼差しで見てくれるので、得意になって行っていた事もあり、最近ではかなり早くスムーズ出来るようになりました。
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Tha 開口部
前回紹介したロリ族の大型のサドルバックですが、ラクダ文様の上の部分、左から白・青・緑
赤の色で綴れ織の技法で織られた部分の上部に紐が編みこまれている。
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●この綴れ織のはつりで出来た部分から紐を出し、それを端から編んでいくと行くという袋の開口部の止め方は、東西の多くの遊牧民に共通し行われている事がわかってきたのです。
上の写真はイラン北西部からコーカサスの山岳地帯を遊牧するトルコ語系シャーセバン族のモノですが、上で紹介した古いタイプのペルシア語を話すロリ族のものと大変に似ています。

●遊牧系部族の毛織物には、それぞれに特徴があり、特に、トルコ語系、ペルシア語(クルド語)系・アラブ語系などでは、文様や色彩、織り技法などかなりの違いがあることで知られています
それに比べて、このサドルバックの開口部分はどの部族も非常に共通した止め方を行っています。
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これはアフガニスタン西部のモンゴル系ともいわれる、幻の?タイマニ族のモノですが、技法的には同じです。このほかにもバルーチ族なども色彩は多少違いますが、同じく綴れに紐等通しです。
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バルーチ族のバックの部分(これは紐を通していません。)

紐の通し方はいたってシンプルで端から順番にはつりの穴から紐を出しそのチェーン状ン部分に次も同様に紐を入れ込んでいくという作業です。
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次々と順番に・・・・。
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で出来上がりというわけです。

さて最後はどうなるのでしょうか?・・・。
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by caffetribe | 2006-06-01 22:23 | 遊牧民の道具から