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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

サドルバックの止口考-3

その後、様々な部族のサドルバックを見ていくと、止口にも多少のバリエーションがあることに気づいてきました。
●その中の一つですが、アフガニスタンの中西部山岳遊牧民タイマニ族の場合は。
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開いている状態。
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閉じている状態。
●これは綴れ織などの切れ込みに紐を挿入するのではなく、袋表と裏の両面にチェーン状の紐を取り付け、それを互い違いに掛けていくやり方です。これも単純ですが、かなりしっかりと止口閉まります。現在は持っていませんが、中央アジアの騎馬民族の雄、トルクメン族のパイルのサドルバックなどには良く見られます。トルクメン絨毯研究家のM氏がたくさんコレクションされています・・・。
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最後は他と同じようにこのように止めます。

この止め口の部分も綴れ織だけでなく縫い取りなどのバリエーションが見られます。
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小さな部分にも手を抜かず、楽しいでいるのが伝わってくるようです。
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イラン中西部ザクロス山脈周辺を遊牧する、ロリ族と思われる。
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●実はこの袋の裏面が素晴らしい、めちゃめちゃ細かい織り込みと『色彩の魔術師』と言われた
ミッソーニのようです。
このほかにもお気に入りのサドルバックの表皮2枚を紹介させていただきます。
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これは以前紹介したアラブ系ハムサ(アラビア語の5)連合のものと思われます。
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これは、いわずと知れたバローチ族の典型的なニワトリモチーフのパイルのサドルバック表皮です。
このニワトリの鶏冠をクルド語で(バルーチ・バローチ)を意味すると言う事を、和光大学のM先生から聞いてから、このニワトリ文様がいっそう価値のあるものになってきました。
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by caffetribe | 2006-06-03 20:42 | 遊牧民の道具から