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部族の絨毯と布 caffetribe

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部族の絨毯と布

八角星について思うこと2

イラン人の絨毯研究者の一人で、バローチ族を中心とした、『Sistan Carpet』の著者であるALI HASSORI氏の文様の意味の分析によると、この八角星(ハシュト・チャンゴク=八つの角)の意味は『そのデザインの意味の元となるのは一つの結晶=ダイヤモンド=『ルジィ』に由来している。』ペルシア語の『ルジィ』という単語の意味が解らず苦労したが、普通は菱形と言う意味らしい。もう一つダイヤモンド=結晶体という意味もあるようだ。こちらの方が美しいので意訳してみた。
または、小鳥が集まり、頭を寄せ合う形ともとることが出来る』とも有る。これも見方によっては見えなくもない。→もう一つ虫の毒蜘蛛という注釈も出ていた。
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このALI HASSORI氏の分析が必ずしも正しいかどうかは、わからないが、イラン東部のザボル地域を中心とした、いわゆるシスターン地域をくまなく調査バローチ族の織手から聞き込み調査をしてまとめた内容らしい。
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前回紹介した、雪の結晶という個人的な感覚や、星、花、雲、小鳥の集まり、ダイヤモンドなど等その人なりの感性で感じるものなのかもしれないと、あらためて思う。

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上の2枚はおそらくトルクメン族の刺繍に見られる、八角星だが刺繍の技法の違いによって
ずいぶん違った印象を受ける。
個人的には上の白地にサテン刺繍のは雪の結晶かな?下の緑色の刺繍は星かな?
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いや逆かもしれない・・・・。
この上のチェーンステッチは、特徴的なアフガニスタンを代表とするパシュトゥーン族のもの。

a0051903_223529.jpga0051903_2233066.jpgそして、この両側の2枚布は、中国貴州省の  DONG族の織りによる子供の背負子の部分である。





遥かに遠く離れたアンデス、そしてその真裏の中国、~西アジア世界に広がる文様の共通した意味とは・・・。

その共時的な繋がりについていつか触れてみたい。

ちなみにこれが最も大切な八角星モチーフ。
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旅のお守りでもある、お祈り用セットが入った子袋である。
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by caffetribe | 2008-05-05 22:19