部族の絨毯と布 caffetribe
2011-08-01T00:02:23+09:00
caffetribe
部族の絨毯と布
Excite Blog
注目すべき人々との出会い。
http://caffetribe.exblog.jp/13176154/
2011-08-01T00:02:25+09:00
2011-08-01T00:02:23+09:00
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出会いの旅
この世界の先駆者として多くの若者を引っ張ってきた男と、最も若くてこれからを嘱望された若者が相次いで
はるか遠くへを旅立った。
あまり多くを語ることは出来ないが、彼らの残したものは大きく深い。
亡くなる2週間ほど合った時の言葉が耳から離れない。
スーフィーとは何か、これまでに聞いたり、読んだりした事の中で最も解りやすく本質を突いていた。
半分ほどの年の若者から、こんな言葉を聞くとは・・・。
もう一度ゆっくり話をしたいと思いながら、それは叶わぬこととなった。
でも彼は素晴らしいブログを残していた。
『白山駅のブログ』
それはある時は軽やかに、ある時はどろどろと重く彼そのそものとして響いてくる。
〜〜
『過酷な運命が私を裏切ったのではない
美しい真実を私が裏切ったのだ
私は自分自身と自分の運命を信じる
そしてそのことがまさに自分自身を形作っていく』
〜〜
イスラムの神秘詩人やスーフェ音楽の詩が映像と共に散りばめられている。
2007年12月から2011年7月まで
そこには矢のように生きた彼の『注目すべき出会い』が残されている。
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不思議の国のバルーチ「Rugs of wandering baluchi」
http://caffetribe.exblog.jp/11617774/
2010-11-25T23:34:00+09:00
2010-11-25T23:52:19+09:00
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caffetribe
おすすめの本
時々海外の書籍サイトで価格チェックしていたのですが、300ドルとか500ドルとか、中古の状態が悪いものでも最低200ドルはしていて、購入をあきらめていました。
1970年代にイギリスで行われた同名「Rugs of wandering baluchi」の展示会の図録的な内容ですが、この展示会から欧米人のバルーチ熱に火がついたといえる先駆けとなる一冊でした。
出版したDavid Black 氏はまさしくカリスマトライバルラグディーラーで、当時はほとんど無名だった部族や貴重なキリム、スザニなどを集中して集め世に知らしめるという先駆者でした。
David Black氏をはじめて知ったのは、ロンドンに本拠のある「HALI」という雑誌ですが、「HALI」が創刊されるきっかけとなるオリエンタルラグへの熱狂的マニアが当時のロンドンには多く、その中でも圧倒的な存在感を放っていたのがDavid Blackでした。
当時の欧米ではバルーチラグは、かなりマニア好みの部族絨毯だったと思います。当時最も評価の高かったコーカサス系やシャーセバン、カシュカイなどのメリハリのある色彩やデザインと比べて、地味で重苦しい印象を受けるからです。そこをあえてバルーチだけに絞り込み、展示したところがDavid Blackの彼たる由縁です。
実はこの本ある日本人コレクターさんから借りているのです。その方かなりのコレクター&ラグラバーで再きっは素晴らしいブログをはじめられました。次から次へと興味深いコレクションが登場していますのでキリム&トライバルラグファンは必見です。また切り口も画期的、思い入れのある内容に、毎回が楽しみです。
同時に洋書を読みこなし、日本では入手ほとんどない部族絨毯に関する情報も高いレベルです。
「Rugs of wandering baluchi」からの引用
その後あいつで出版された、アメリカ人のbauchar collection やドイツ人のコレクションの本に比べると絨毯の内容的には程ほどですが、なかにはワイルドなDavid Blackらしいものも登場します。
今はロンドン郊外に引越してしまいましたが、知り合いに熱狂的なバルーチマニアのイギリス人がいて彼も若い頃にこのDavid Blackの「Rugs of wandering baluchi」から大きな影響を受けたと話していました。
一時は香港にいたイギリス人ディーラーの R.D.Parsons氏(The carpets of Afghanistanの著者)からトライバルラグを預かって販売もしていました。話がそれましたが、この展示会とこの本は当時のロンドン~イギリスでは大きな影響があったと思われ、同時にとても羨ましく思います。
この本の中で最も好きな絨毯2点を紹介します。
メインラグ・ホラサーンイラン
バーリシトバック・ホラサーンイラン
日本でもこのところ着実に広がりつつあるトライバルラグ(部族絨毯)やキリムの愛好家達。
そしてブログなどでも本当に好き~!という思いが伝わる記事も増えています。
欧米で始まったトライバルラグブームもたかだか40年前です。日本でもそのうねりを起こしてゆきたいと願っています。
この本をお借りしているTさんのブログ「My Favorite Rugs and Kilims」是非ご覧下さい。http://rug-lover.jugem.jp/
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絨毯関連の本
http://caffetribe.exblog.jp/11347787/
2010-09-28T22:29:20+09:00
2010-09-28T22:29:21+09:00
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おすすめの本
季刊no.8 1975年冬・春 号
ペルシア・カーペット小史(3)
西方染織雑記から 吉田光邦著
『染織と生活』とは染織好き及び関係者にとって、あまりにも有名な『染織α』の昔の名前であり、その名の通り染織と生活社から出版された初代の染織系専門季刊誌である。
海外染織品*の特集も多く、『染織と生活』に掲載された30年以上も前の絨毯に関しての貴重なテキストである。
著者の吉田光邦氏は、当時京大の人文学研究所の助教授であり、西アジア地域の染織品や工芸品についての第一人者として様々な著作を残している。次に紹介する『絨毯とタピスリー』のなかでもペルシア絨毯のパートを担当している事からも、この当時絨毯研究特にペルシア絨毯おいの専門家であったことが窺い知れる。
この号に関しては、素材、(絹・木綿・羊毛)技法(トルコ結びとペルシア結び)そして、染料(アニリン染料とクロム染料)について現地取材など共にコンパクトにまとめられている。
おそらく当時1970年代は最も化学染料が普及していた時代であろう。
*『堺緞通』の著者として知られる角山幸洋氏が同誌8号のなかで『パナマの染織工芸』として最近話題のモラにつて興味深い解説されている。
著者も今日では各カーペット産地で殆ど化学染料が使用されると述べている。またペルシア絨毯に化学染料が使用させるようになったのは19世紀で、当時は便利なため盛んに使用されたが、次第に欠点が明らかになり、ナシル・エディン皇帝時代には輸入を禁止する動きがあり、その後継者のムザハルシャーは1900年以来繰り返し禁令を発し、ついにはアニリン染料の破棄、および使用したカー
ペットの没収処置を命ずるに至ったとある。しかしその50年後には禁令は廃止され、没収の代りにアニリン染料使用のカーペットは3%の輸出税を課すことになった。しかしその効果は少なく、その後輸出税は9%にさらに12%まで及んだということである。
それでも圧倒的に安価なアニリン染料の輸入は止まらず、バザール商人にとってこの便利さは大きな魅力であったようだ・・・。特に当時から染料として、高価であった『赤』は特に重宝されたようである。その後はより堅牢で退色しにくいクロム系の染料に代っていくが、このクロム系染料で染められた糸はいかにも鮮やかで、時には金属的な輝きにも似た印象すら与えると述べている。
そして天然の染料とはあまりもかけ離れた色調を持つ現代生産のカーペットはデザインこそ同じでも全体的な感覚は著しく異なったものになろうとしているという苦言を呈している。
皮肉にも、あまりに行き過ぎた化学染料時代の反省からなのか、草木染に戻りつつあるのが現在の手織り絨毯生産状況である。
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趣味と価値 脇村儀太郎
http://caffetribe.exblog.jp/11342692/
2010-09-27T21:23:00+09:00
2010-09-27T21:25:13+09:00
2010-09-27T21:23:06+09:00
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おすすめの本
~ペルシャ絨毯の美~
岩波新書 B46
1967年初版とあるので、40年も前の書であるが現在読んでもまったく古さを感じない内容である。石油関係の貿易に精通していた脇村義太郎氏は、世界的な視野を持つ経済学者であったであろう事が、この本を通して伝わってくる。ペルシャ絨毯について書かれた『ペルシャ絨毯の美』―アルメニア商人・マンチェスター商人・ロンドン商人―という20ページほどの文章の中には当時のイランの中でもコーカサス・ロシアとトルコに近いタブリッツのバザールを中心とした絨毯のロジスティクスをアルメニア・マンチェスター・ロンドン商人達の活躍を縦軸に絨毯の文様染料、素材などがいかに当時の絨毯生産との関わりを持っていたのかを横軸に、解り易く書かれている。
例えば『19世紀の現代絨毯工業の誕生にあたっては、外国染料とくにドイツ染料の浸入が多きな要素となっていた。積極的なドイツ商人達はこの機会を捕らえて盛んな売りこみを行った。
不幸にして最初のドイツ染料は品質がすぐれていなかった。不評を買ったり,失敗したケースがあった。(中略)ケルマンでも最初「えんじ虫」の赤の変りにドイツ染料を使用したが失敗し、それ以後ケルマンでは動植物染料を主体として、今日のケルマン絨毯の優秀さをささえる原因となっている。』
またデザインにおいてもケルマンにはすぐれた2人のデザイナー「モーヤン・カーン」とアーネット・カーンを生み出し彼らの子供や孫ハッサン、カッシェンなど60年に亘ってすぐれたデザインを生み出してきたことがケルマン絨毯の欧米での人気の高い事を上げている。
現代の日本市場でコムシルクに次いで輸入量の大きいナインについても『人口6000ばかり小さな古い町である。ペルシャ人の伝統的な毛織服を作っていたが、第一次大戦後ヨーロッパ風の衣服が普及し始めた時この地域の産業は行き詰まってしまった。ペルシャ人は事業に失敗する時、絨毯を思う。
(中略)そこでナインの人々は高級服地用糸を取り扱う事に慣れていたので,熟練工は1平方インチに22X22という細かいパイルの絨毯を織る事に成功したのである。第2時大戦中はテヘランの成金達が多いにこれを買った。この様な具体的な絨毯産業の展開例は他にもあり、絨毯だけでなく、織物、製陶などの伝技術の誉れ高いカシャーンにおいて、マンチェスター産の、柔らかい羊毛を使用した新しいタイプの絨毯製作プロジェクトの紹介など、この当時の世界経済とリンクしたダイナミックなペルシャ絨毯産業の成功と失敗の例を挙げている。
テキストの終盤では、石油などの産業で財をなした、美術品収集家がどのようにして、現在の最高峰の絨
(アルデビル絨毯など)を入手したのか具体的に価格なども含めて紹介されれている。
この本を初めて見たときにこのあたりの欧米、特に当時の英国の美術品コレクター人間模様や裏の駆け引きなど、大変に興味深いかった事を記憶している。
絨毯好きの人にももちろんだが、ビジネスとして絨毯を扱う人なら、現在の欧米の美術館に鎮座しているかの有名な絨毯達が,当時いかほどの価格で取引されたのかを知るはかなり面白いはずである。
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Bread&Salt 2.
http://caffetribe.exblog.jp/11137268/
2010-08-16T14:47:00+09:00
2010-08-16T14:57:10+09:00
2010-08-16T14:47:02+09:00
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おすすめの本
前回からだいぶ間が空いてしまったが、続きです。「Bread&Salt」の内容は、ほぼ塩入れ袋とソフレの紹介だが、圧倒的に塩入れ袋のコレクションが素晴らしい。全部がカラーでないのが本当に残念ではあるが、一点一点の内容が充実しているし、イラン~アフガニスタンにかけての遊牧民をほぼ網羅している。不思議なのはトルコの遊牧民があまり塩入れ袋を織らないことだ。過去には織っていたがここ100年ほど織ることがなくなったので、マーケットに出てこないのか?そのあたりは謎であるが、それに比べてイラン系遊牧民の塩袋のバラエティーは見事である。この本表紙にもなっている
シャーセバン族のスマック織りの塩入れはとても見事。その他に、アフシャール族、バルーチ族、ブーラフィー族、東西クルド族、バフティヤリー族、カシュガーイ族などなどどれも部族の特徴・個性がばっちり表現された
塩袋のオンパレード。そういえば、遊牧民絨毯文化の頂点に君臨するトルクメン族の塩入れはどこ?^^。スプーン入れから自転車のサドルカバーまで、絨毯で織ってしまうトルクメン族はどうして塩入れを織らないのだろう。それとトルコの遊牧民に塩入れがない事に関係性はあるのだろうか?これはまだまだ、この本の解説を続ける必要がありそうだ・・・。]]>
本の紹介を始めます。「Bread&Salt」1.
http://caffetribe.exblog.jp/11035732/
2010-07-26T18:05:48+09:00
2010-07-26T18:05:47+09:00
2010-07-26T18:05:47+09:00
caffetribe
おすすめの本
しばらくお休みしていましたが、ぼちぼち始めてみようかと思い立ちました。
しばらくはお気に入りの本の紹介です。
この本はパルビズ・タナボリ氏というイラン人の部族絨毯研究家によって収集された「塩入れ袋&ナン包み」の本です。タナボリ氏は建築家&彫刻家としても知られる、王政時代からのアーチストですが顔が前パーレビ国王にどこか似ている気がします。
さて、この本には副題として「Bread&Salt」ありますが、まさしく遊牧生活に欠かせない塩とナン(パン)に関わる毛織物を集めその共通点や違いをまとめた本である。特に塩入れ袋のコレクションは素晴らしい。
遊牧民の財産である羊などの家畜をコントロールするのに必要不可欠な「塩」を動物に舐められないように開口部が細くなった壺(凸)のような形の塩入れ袋はそのフォルムとそこにこめられた凝縮した部族のセンスとスピリットが感じられます。]]>
ギャラリー風趣の展示会始まります。
http://caffetribe.exblog.jp/9970374/
2010-02-15T23:55:00+09:00
2010-02-16T00:02:45+09:00
2010-02-15T23:55:19+09:00
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未分類
キリム&タイル~風のように生きる人々~
山口県宇部市でたいへんに好評だったバフティヤリー族の映像と遊牧民の生活文化について関東でもご紹介します。
皆さん見終わった後に、『ふーっ!』大きなため息をつかれるのが印象的です。
広大なユーラシア大陸を東西に移動してきた遊牧系部族は、様々な手仕事の元祖とも言える人々です。
過酷な遊牧生活の中で、生きるための道具として生まれ発達してきたキリムや絨毯などの毛織物を紹介いたします。
映像&レクチャー「遊牧民からの贈り物」 <紅茶とお菓子つき> ¥1000
2月20日(土) 午後14時より~15:30 予定 「The Grass」 1924年製作のドキュメンタリー(イランバフティヤリ族の大移動)。
2月27日(土) 午後14時より~15:30 予定「People of the wind」 約50年後同じバフティヤリー族の変遷を綴るドキュメンタリー。
展示会:2010年2月17日(水)~3月1日(月) 営業時間11:00~18:00(最終日17:00まで)
会場 274-0816 千葉県船橋市芝山1-28-12 ぎゃらりぃ 風趣 電話 047-461-1592
会場へのアクセス
皆様と遊牧民の過酷な暮らしを見ながら、『生きる』と何なのか?見つめなおしてみたく思います。]]>
山口県宇部市での展示会始まります。
http://caffetribe.exblog.jp/9706305/
2010-01-19T22:59:39+09:00
2010-01-19T22:59:38+09:00
2010-01-19T22:59:38+09:00
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展示会あれこれ
2010 1月23日(土)~2月1日(月) 会期中は無休です。
HAPAHAPA 「暮らしの中のキリムと絨毯」
過酷な遊牧生活の中で、生きるための道具として生まれ発達してきたキリムや絨毯などの毛織物を紹介いたします。
映像&レクチャー「遊牧民からの贈り物」 <入場無料>
1月24日(日) 午前10時より~ 「The Grass」 1924年製作のドキュメンタリー(イランバフティヤリ族の大移動)。
1月30日(土) 午前10時より~ 「People of the wind」 約50年後同じバフティヤリー族の変遷を綴るドキュメンタリー。
〒755-0025 山口県宇部市野中4丁目8-12
TEL:0836-22-3518 FAX:0836-33-7688
e-mail:hapahapa@orion.ocn.ne.jp
■営業時間:
冬期(10~3月)11:00~18:00
夏期(4~9月) 11:00~19:00
■定休日:毎週火曜・水曜日
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お知らせ
http://caffetribe.exblog.jp/9429349/
2009-12-14T19:24:34+09:00
2009-12-14T19:24:30+09:00
2009-12-14T19:24:30+09:00
caffetribe
部族の絨毯について。
ワードプレスというオープンソースのブログサービスを導入したもので、これまで別々であったサイトjutanya.comとブログcaffetribe.exblog.jpを一つにまとめることで、キリム・ラグ・テキスタイルに関するストーリー,またトライブのサービスや展示会情報を、ワンストップで知ることのできる知的好奇心を刺激するサイトにしていくことが目的です。
今後は、よりいっそう、部族の手仕事、キリム・絨毯・テキスタイルに関する歴史・民俗・旅・物語など、部族の手仕事の背景にあるセンスやスピリットを紹介していきますので、サイトをお楽しみいただきたいと思います。
どうぞ今後ともトライブのウェブサイトjutanya.comをよろしくお願いいたします。
ワードプレスを使ったサイトの再構築・デザインは、asian furniture & designs ethnicaさんに依頼し作成して頂きました。
また、ワードプレスによるブログ&ウェブサイトの設計・デザインにご興味をお持ちの方もお問い合わせ下さい。]]>
ありがとうございました。
http://caffetribe.exblog.jp/9383396/
2009-12-08T02:07:00+09:00
2009-12-12T00:32:05+09:00
2009-12-08T02:07:51+09:00
caffetribe
部族の絨毯について。
これまでの記事は新しいHP(ウェブマガジン)にまとめ、過去の記事も見やすく分類しました。
どうぞそちらもご覧ください。
このブログもこれまでとは少し違った内容で始めるかもしれませんが、絨毯・キリム・布
に関する情報はHP(ウェブマガジン)に掲載してゆきます。
今まで読んでいただいた方、コメントを頂い方々、ありがとうございました。
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恒例の盛岡の展示会が始まります。
http://caffetribe.exblog.jp/9249222/
2009-11-15T18:15:47+09:00
2009-11-15T18:15:47+09:00
2009-11-15T18:15:47+09:00
caffetribe
展示会あれこれ
開催期間:2009年11月20日(金)~11月25日(水) 10時~19時
会場:純木家具 盛岡ショールーム 盛岡市材木町8-26
お問合せ:電話019-624-4323
アフガンを主とするシルクロードの遊牧民の手で織られる小ぶりの絨毯・タペストリー・キリムを展示・販売いたします。岩手県の工房で職人がひとつひとつ手づくりで仕上げる純木家具さんのすばらしい家具と、キリムや絨毯をコーディネートした展示会は、毎年恒例のイベントとして早20年になります。
いつ行っても変わらない町盛岡、そしてそこで暮らす人々もいつも同じ空気で迎えてくれます。
今年も変わらない良さを味わいに出かけます。
岩手県の岩泉周辺で300年生きてきた木を、そのまま生かした家具にも出会えます。
どうぞお出かけ下さい。]]>
Bird design rugs 鳥文様の絨毯やキリム
http://caffetribe.exblog.jp/9164026/
2009-10-27T23:17:46+09:00
2009-10-27T23:17:47+09:00
2009-10-27T23:17:47+09:00
caffetribe
文様から観えること
何故鶏のトサカが語源かというと、戦いの時に被る兜の形がトサカのようだという説があるらしいが、個人的にはバルーチ族の男達が頭に巻くターバンの巻き方がお洒落で、まさに雄のシンボルのような立派な鶏冠に見えるのでは?等と思っている。
《資料提供 W大学 M先生古い絵葉書より。ブーラフィー族長》
この鶏冠のある鶏のモチーフは絨毯やサドルバックの表皮にも時々表現されるが、オリジナルの古いものは
欧米のコレクターの所有するものとなっていて、現地でも中々入手が難しくなっている。
《J.W.Bauchar Collction Baluch Woven Treasures》
ブログでも再三取り上げている本だが、実に素晴らしいコレクションばかりを集めたカタログで、残念だがおそらく二度とこのようなまとまったコレクションは難しいだろうと思われる。いつか日本でもこのコレクションを見ることが出来る日が来ることを願っている・・・・・。
《上のいくつかの鳥文様はいずれもバルーチ族の絨毯やサドルバック》
また鳥のデザインを巧みにアレンジしてキリムやスマック技法で表現しているのがシャーセバン族である。
《シャーセバン ヴェルネ ジジム J.Opie TIBAL RUGS より引用》「
バルーチ族の鳥文様が鶏冠のあるに鶏が多いのにたいして、シャーサバン族にの表現する鳥は尾に特徴のある孔雀系の鳥が多いようだ。孔雀はもちろん姿が美しいが、蛇なども攻撃する強気な面も持っていて強さと美しさを併せ持つ事が大好きな遊牧系民族には特に愛されているようだ。またインドなどでも婚礼用の布などに孔雀文様の刺繍などが施されることから御めでたいシンボルでもあるようだ。
《シャーセバン サドルバックの表皮 J.Opie TIBAL RUGS より引用》
《シャーセバン ヴェルネ ジジム J.Opie TIBAL RUGS より引用》
上の通称ヴェルネァと呼ばれる毛織物は、シャーセバンの卓越した文様表現と色彩センスが見事に組み合わされた名作としてあまりにも有名だが、このごろは市場で見かけることはほとんど無いコレクターピースとなっている。
《シャーセバン バック表皮 パイル 》
このパイルのバック表皮に表現されているのも、鳥のように見える。パイル技法の少ないシャーセバン族のバック類だが、ユニークなモチーフの鳥が可愛らしい。
このように多くの部族に愛される鳥の文様は、無意識の世界を行き来して、直感的なひらめきや予知能力をもたらし、祖霊と繋がる霊的能力や、自由への憧れとして表現されてきたのだろうか・・・。
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鳥(動物)の頭のモチーフの意味2.
http://caffetribe.exblog.jp/9135524/
2009-10-21T17:49:00+09:00
2009-10-21T22:48:58+09:00
2009-10-21T17:49:07+09:00
caffetribe
文様から観えること
何度も紹介しているルル/バフティヤリー族のサドルバックの表皮に表現されたモチーフだが、J.Opie氏が
注目したのは馬?ライオン?のような動物の背に乗っている双頭の頭を持つ造形である。この双頭の動物モチーフはルリスターンの青銅器からもいくつか出土しており、神秘的な力を持つ造形として興味深い。
また、注目したいのは、メインに表現された動物の尻尾の部分である。この尻尾がいくつかに分かれているのである。
日本でも、3本足の八咫烏(ヤタガラス)や九尾の狐などは妖力があるとされてきた。また、年を重ねた猫で、尻尾が二つに分かれるのを「猫又」として妖怪などに分類している向きもある。鳥(動物)頭モチーフには、動物の持つ神秘的な力を取り込むためにあったのではと思えてくる。サッカーの日本代表のユニフォームにも、八咫烏のマークが着けられていることは良く知られている。
この八咫烏は神武天皇を導いた霊鳥として信仰を集めているが、世界各地にも三本足のカラスの神話が見られるようだ。同様に北米先住民にもワタリガラスなどカラスを霊力の高い動物として神話に登場させている。
(*上の二枚の写真はウィキペディアからの引用。)
世界に共通する異形のカラスや動物が何を意味するのかであるが、ワタリガラスなどを含めて予知や地震などの天変地異を知らせる、予知能力を持つことで知られている。
動物や鳥の頭などのモチーフは、未来を「予知」する能力の表現なのではないかと思う。
カラスが何故に神話や特別な存在として語られてきたのか、おそらく人や動物の「死」を予知もしくは真っ先に知る存在ではなかったのだろうか?カラスの鳴き声や騒ぐ声に不吉な感じがするのは、私だけだろうか?
先住民達は、カラスの鳴き声や様子を観察することで、大型動物や身近な人の死を知ることが出来たのかもしれない。鳥や動物の持つ予知能力に特別ななにかを感じていた事は想像できる。
Iranの絨毯研究者Suyus Pharham氏が講演のなかで、『イラン南部の遊牧民達は鳥の飛び方や、鳴き声で雨が降ることを察知することがかつて出来たらしく、鳥の訪れは「雨の恵み」を意味する。』と聞いた記憶がある。日本でも朝ツバメが低く飛ぶと、午後から雨が降るという迷信のような話があるが、不思議と本当になることが多いように思う。今のような気象情報を簡単に知ることが難しかった時代や地域では、動物や植物の様子から天気予報を行ってきたことも想像できる。
(上から、ハムサ連合・カシュガイ族・バルーチ族の絨毯の部分)
部族絨毯のモチーフには、鳥(動物)の頭モチーフにデザイン化されたモチーフだけでなく、鳥そのものを表現したようなモチーフも多く見られる。
同時にそれが、洗練された文様に変化されてきたことだろう。
(上から、バフティヤリー族、アフシャール族、クルド族の平織りの毛織物)
鳥や動物文様は同時にとても可愛らしく、心を和ませるモチーフでもあるようだ。
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鳥文様が意味するもの
http://caffetribe.exblog.jp/9108917/
2009-10-15T22:56:57+09:00
2009-10-15T22:56:54+09:00
2009-10-15T22:56:54+09:00
caffetribe
文様から観えること
遠くから、お越し頂いた方々にお礼申し上げます。
準備不足で少しわかりにくい部分もあったと思いますが、熱心な方も多くとても良い雰囲気でした。
はじめは文様の発祥と発達と言うことで、以前このブログでも紹介したネアンデルタール人と現代人の脳の発達の違いを認知考古学的なアプローチで洞窟に残された壁画の紹介などから始めました。
●流動的知性の発達(ラスコー洞窟の芸術的絵画)
知性の発達の段階 ①社会的知能 ②博物的知能 ③技術的知能とその流動性についてです。
今回のメインテーマは 2.象徴としての文様
人は何のために文様を象徴化してきたのか?(生きるための知恵の象徴=イメージが文様化された)
私達現人類が困難な氷河期や旱魃を何ゆえに生き延びることが出来たのか?文様に籠められた意味を知ることで、私達が飛躍的に発達した知能の働きを象徴を表すことに求めてみたかったのです。
同時に私達の信仰の対象や宗教の変化に伴い表現される文様はどのように変化してきたのかを知ることも大事だと考えました。
◎信仰の対象としての文様
時代とともに変化する象徴の対象
1.動物や自然界に対する畏れや感謝を表す(アニミズム時代)
2.先祖信仰や呪術師など人やスピリットを象徴とする時代(シャーマニズム的)
3.一神教や仏教などのいわゆる宗教が生まれ信仰となる時代
絨毯やキリムの文様は、これらの信仰の対象として多様な時代や地域広がりにリンクしたモチーフが見られます。
例としておよそ2400年前のサカ族(スキタイ)の陵墓から出土した様々な埋葬品、特に絨毯(パジリク絨毯)やフェルトなどに注目し、一神教がユーラシア大陸に広がる以前の時代の貴重な文様世界を紹介しました。
この時代にはすでに完成度の高い職能集団が存在したことを想像させる、技術と芸術性を兼ね備えた美しくまたダイナミックな象徴的モチーフが見られます。絨毯も同様です。
この時代は、動物や鳥などのモチーフも多く使われアニムズムとシャーマニズムが交差する時代であったかもしれません。特に鳥が登場するモチーフは多く見られそれらがなにかを暗示しているかのようにも受け取れます。
絨毯や布布などのテキスタイルはたんぱく質素材なため、長い時間が経つと風化してしまいますが、土器や青銅器などこの時代の信仰や象徴的造形を表す出土品には鳥を模ったものが多く見られます。
こららの土器はイランを中心に出土したものですが、鳥や動物の頭がなにかの信仰として力を持っていたかのようです。
信仰としての文様 ◎イラン高原に栄えた先住民文化(ルリスターン文明からの考察)
動物の頭のモチーフ・・・動物の頭が意味するもの(animal head colum)
以前に度々紹介したJ.Opie氏のトライバルラグに紹介されたキリムや絨毯のモチーフはまさに信仰の対象としての文様のようです。
アナトリア半島のユリュックからトルコ語系~ペルシア語系~アラブ語系に至る多くの遊牧民や騎馬民族のモチーフに共通する「動物の頭のモチーフ」其れが何を意味するのかに迫ってゆきたいと思います。
参考文献:「シルクロードの土と形山内和也著 シルクロード研究書展示会図録より。
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レクチャー週間のお知らせ。
http://caffetribe.exblog.jp/9078532/
2009-10-09T09:24:00+09:00
2009-10-09T09:34:14+09:00
2009-10-09T09:24:32+09:00
caffetribe
展示会あれこれ
今日から12日まで「手仕事フェスタ”SUI2」で様々なイベントが開催されます。
今日9日(金)は矢野ゆう子先生によるキリム教室です。
ワークショップ キリムの織り方教室(初心者でも大丈夫です。)
10/9(金)10/16(金)の2 回1 セットの講習 5000 円
10/9(金)11:00~14:00 ≪織り機作りとタテ糸を張る≫
*部族のアンティークキリムを参考にしながら行います。
10/16(金)11:00~14:00 ≪綴れ織り(キリム)の製作≫
*希望によってはキリム(綴れ)以外の技法にもチャレンジします。
今回はたくさんのアンティークキリムに囲まれての作業なので、どんな作品が仕上がるか楽しみです。
教室の様子や出来上がったキリムは後で御紹介いたします。
会場:エスニカ 〒227-0061 横浜市青葉区桜台25-5 桜台ビレッジ1 階 http://www.ethnica.jp/
電話 045-983-1132
明日10日(土)は横浜市日の出町にあるアジアンギャラリー”グリーンクラフト”さんでレクチャーを行います。
内容は「祈りの文様展」 ~文様に籠められた願い~
アジアの人々は手仕事の中に様々な願いを籠めてきました。厳しい自然環境や長く続く騒乱のなか、家族の安全や健康、神様や仏様への忠誠などを願いその思いを形にしてきました。手仕事の持つ最も美しく心地よさとは、それを作る人々の心の中にあるのではないでしょうか?アジアの生命力にあふれる祈りの造形美を紹介します。
これまでにも御紹介してきた文様の発祥と発達、われわれ現人類だけが氷河期や大旱魃などの過酷自然環境のなかで生き延びることが出来たのか?
その秘密を流動的知性の発達にリンクしながら、人が何ゆえに文様を表現(イメージ化)して来たのかの意味を探りたいと思います。
会場:グリーンクラフト 〒231-0066 神奈川県横浜市中区日ノ出町2-45 先日ノ出スタジオ内
http://www.greencraft.co.jp/ 電話080-6564-3266
明後日11日(日)は横浜市中川の住宅展示場ハウスクエア2階でのスライドレクチャーです。
「アジアの暮らしを知る」 =アジアン・スタイリング=
アジアの人々は古くから風土=自然環境と争わず、知恵を絞って適応してきました。
砂漠などの乾燥地帯で生まれた毛織物(絨毯やキリム)。高温多湿なモンスーン気候に適した、薄手の織物
(テキスタイル)。大陸の洗練された東西文明を取り入れた家具や生活道具。
アジアの魅力にあふれたアジアなインテリアを現代的感性でセレクトしモダンテイストな住環境を提案します。
photo by Y.Fukuyama バーミヤンの少女
今回のテーマアジアをもっと深く知ろうで特に注目が西・中央アジアの遊牧系部族です。
なぜなら彼らは最も古くから文明間を行き来し、現在までほぼ同じような生活文化を守り続けているからです。おそらく500年後も変わらずに居てくれる人々かもしれません。彼らの暮らし方を知ることは持続可能な生活を続けてゆくことに繋がるかもしれません。今回は遊牧民の暮らし方、どのような生活道具を持っているのかなど、映像を中心に御紹介いたします。
会場:ハウスクエア横浜 住まいの情報館2 階 フォルツァ株式会社 ≪自分スタイルの家づくりステーション≫
〒224-0001 横浜市都筑区中川一丁目4 番1 号TEL045-910-6730 ハウスクエア横浜(代)
TEL: 045-912-4110
12日(月)祝日は青葉台のエスニカさんで苔球のワークショップとシタールのミニコンサートです。
▼ワークショップ 苔球アート教室
10/12(月)祝日 13:00~15:00
苔玉作家 久世のぶ子さんによる苔玉アートの体験講習会
モンスーンアジアならではの生態系に保たれる粘菌類。
お部屋に飾る癒しのアイテム、苔玉を自身で作る講習会です。
要予約定員 6 名 参加費 (材料費込み 3000 円) お蔭様で定員に達しました。
日本の特有の土壌ではぐくまれた苔などの粘菌類の世界。どんな作品が出来るか楽しみです。
▼シタール演奏会
10/12(月)祝日16:00~ シタール演奏/沼沢ゆかりさん
悠久の響きを持つシタールのミニコンサートを行います。
【チャイ付き ¥500】
昨年の手仕事プロジェクトからのお付き合いの沼沢さんのソロ演奏です。ゆったりとした人柄の沼沢さんのシタールは心の奥底に響きます。
会場:エスニカ 〒227-0061 横浜市青葉区桜台25-5 桜台ビレッジ1 階 http://www.ethnica.jp/
電話 045-983-1132
行楽日和の週末にアジアの空気にを御紹介します。
詳しくはこちらから http://sui-teshigoto.blogspot.com/
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